家を建てる時の階段の配置(位置)について考える

はじめに(階段の配置場所)

今回は、階段の設置(配置)場所について考えてみたいと思います。

階段の設置場所は、住む人の考え方(ライフスタイル)・育った家・育った地域によってかなり違います。また、設計(間取り)の自由度にも影響いたしますので家作り(間取り)において非常に重要性の高い部分です。そのため、間取りを考える前にタイプ別の特徴(メリット・デメリット)をイメージすることをお薦めします。

階段の配置場所(主な3タイプ)

階段の配置は大きく分けて次の3タイプになります。

  • エントランスホール・廊下隣接タイプ
  • リビング階段
  • リビング奥階段(私の師匠である「間取作造さん」が使っている名称)

それでは個別に特徴を考えて見たいと思います。ここでは、1階リビングを前提で記載しています。

エントランスホール・廊下隣接タイプ

エントランス⇒エントランスホールまたは廊下に隣接した階段です。昭和以前の日本の家屋はほとんどが該当するのではないでしょうか。この階段の特徴は、リビング・ダイニング等の居室を通らずに2階に行くことができることです。そのため、2階に来客用の居室がある場合は有効ですが、反面2階の子供部屋にはリビング・ダイニングを通らずに行くことができますので、子供が深夜に外出したり、友達が来ているのが分かりにくいです。そのため最近はあまり人気がないような感じがします。

また、お風呂・洗面所もエントランスホールまたは廊下からの動線にすることにより、宿泊者等が気兼ねなくお風呂に入ることができます。しかし、逆に言えば「家事動線」が悪くなる可能性があります。例えば、小さいお子さんをお風呂に入れる際に、一旦エントランスホールまたは廊下を通って風呂に行くことになるので、キッチン・ダイニング→洗面所の動線を確保した方が良いと思います。

添付の間取りはリビング側にお風呂・洗面所を配置したものです。そのため、家事動線が良くなっています。

まとめますと、エントランスホールまたは廊下に隣接した階段は、来客者や家族間のプライバシーは確保し易いですが、反面、家族間の動き(帰宅・外出)を把握することが難しくなります。そのため、ご家庭のライフスタイルを考えた上で、家族のみなさんとご検討ください。

リビング階段タイプ

リビング階段は、リビングに設置(リビングから見える)されたもので平成に入ってから増えてきたタイプだと思います。この階段の特徴は、エントランスホール・廊下隣接タイプと正反対で、2階に行く場合は確実にリビングを通ることです。そのため、リビング・ダイニングに来客者がいる場合、来客者の横を通って2階に上がる必要があります。また、お子さんが外出する際もリビングを通る必要があります。そのため、家族の人が外出する際に「どこ行くの?」と声を掛けることが可能です。

また、設計者側から言わせていただくとリビング階段の方が設計の自由度が高いです。そのため、ハウスメーカーは、リビング階段を流行らせたのかもしれませんね。

リビング階段のデメリットは、階段を隔離できないため、2階の冷気・熱気がリビングに流れ込んでくるので、気密性の高い家が必須となります。また、階段の上り下りの音がリビングに響きますので、「にぎやか」と考えるか「うるさい」と考えるか悩ましいところです。「ほこり」も若干舞いますので気になるかたはダイニングテーブルの位置なども配慮した方が良いと思います。

リビング奥階段

最後はリビング奥階段について話をしたいと思います。

リビング奥階段とは、リビングの奥に階段を設置し、リビングと階段を扉等で分離したものです。また、通常はその分離した部分にお風呂と洗面所を配置しますので、2階から直接お風呂場・洗面所に行くことがきます。メリットとしては、リビング階段と同じようにお子さんの帰宅・外出の際はリビングを必ず経由することと、リビングと隔離されているので、階段の上り下りの音が聞こえないことです。また、お風呂・洗面所もリビング奥に配置すると、リビングがすっきりとします。デメリットとしては、リビング階段と同じようにリビングに来客者いる場合、来客者のいる横を通って2階に上がることになることと、リビング階段と比較して若干間取り作成が難しくなることですが、そこは、設計士の腕の見せ所だと思います。

まとめ

いかがでしょうか。全体をまとめると以下の表になります。

確認項目 エントランスホール・廊下隣接階段 リビング階段 リビング奥階段
来客者対応
宿泊者
プライバシー
帰宅・外出の確認
リビングの落ち着き(音)
空調
デザイン △~◎

考える上で、一番基本となるのは、①来客者(宿泊者)が多いのか、②家族(特にお子さん)との帰宅・外出の確認をしたいのかだと思います。その後でうまく間取りが収まるかどうかだと思います。

「正解というものはありません」。そのため、どちらを優先するかは、ライフスタイル・価値観が大きく関係しますので、ご家族間で良く話し合うことをおすすめします。

お問い合わせ

注文住宅(建築条件付き含む)をご検討されている方は何でもご相談ください。ReAfPieはみなさまが心配していることを少しでも手伝うことができればと考えています。

  • 下記コンタクトフォームにご入力ください。
  • メールアドレスの誤りにお気をつけください。




 

LEAVE A REPLY

*