約30坪(100㎡30坪前後の敷地の場合の道路の方位についてメリット・デメリットおよび改善方法

 

北側道路で建物のリビングに吹抜を設置し、トップライトで採光したもの

はじめに(敷地と道路の方位について)

今回は道路の敷地に対しての方位について考えて見たいと思います。一概に「●側道路」といっても土地の面積や間口の長さで対応方法(間取り)が全く違ってきますので、それについてケーススタディをまじえながら考えたいと思います。なお、ここでは、広い敷地ではなく約30坪(100㎡)前後の敷地で考えて見たいと思います。※広い敷地の場合は、どのような道路付であっても南側の間口を広く取ることができるからです。

1.南側道路

一般的に日本人は「南側道路をよし」としますが、30坪の土地でも本当にそうなのでしょうか。少し疑って考えて見ます。

①広い間口で奥行きが浅い場合

<メリット>

  • 玄関を南側に配置しても間口が広いと十分にリビングを南側に配置することができるので南からの採光が可能となります
  • リビングの前が道路になるので、隣の家まで一定の距離が確保できる。

<デメリット>

  • 1階にリビングを設置する場合、道路すぐにリビングとなるので、通行人の視線についての注意が必要
  • 車・人の交通量によっては「音がうるさい」可能性がある
  • 並列駐車(道路と平行な駐車場)になるため、庭の面積が小さくなる
  • 土地代が高くなる

<対応策>

  • 2階をリビングにすると南からの日差しが入り、かつ通行人の視線も気にならなくなる。

<注意点>

  • 30坪程度の敷地で間口が広い土地はあまりないが、あるとお勧めです。

<ReAfPie見解>

住宅街ではあまり見かけないですが、高低差がある場合は1階リビングにしているケースが多いのではないでしょうか。

 

②狭い間口(間口が7m未満)で奥行きが深い場合

<メリット>

  • 南側道路との間に直角駐車場および庭を設置することが可能

<デメリット>

  • 玄関を南側に配置すると玄関の横の部屋の間口を2間(3.6m)確保することが難しくなる
  • 土地代が高くなる

<対応方法>

  • 1階リビングでもリビング階段にしたりりしてうまく設計すると間口によっては、2間(約3.6m)の間口は確保可能
  • 2階リビングにすると南からの採光も確保できるし、道路からの視線も気にならない
  • 駐車場の上部をバルコニー(建蔽率注意)にすると第二リビング的に使用可能

<ReAfPie見解>

建物の間口が3間(5.46m)あるとリビング階段にすれば1階リビングにすることが可能だと思いますが、2階リビングにするとメリットが増えると思います。土地代が高くなる割にはあまりメリットは感じられません

 

2.北側道路

①広い間口で奥行きが浅い場合

<メリット>

  • 土地代が安くなる

<デメリット>

  • 南側が隣の家と近くになるので、採光が難しい
  • リビングの目の前に隣の家がある

<対応策>

  • 1階リビングの場合は、吹抜けを作ってトップライトからの採光とする
  • 2階リビング(勾配屋根)とバルコニーをうまく活用して「内に開く家」にする※「内に開く家」とは外部を閉ざして内側に開けた家のことです。

<ReAfPie見解>

1階リビングの場合は吹抜けをうまく活用すると採光が取れると思いますが、建蔽率の関係で吹抜けを作ることが難しい場合は2階リビングをご検討ください。

 

②狭い間口(間口が7m未満)で奥行きが深い場合

<メリット>

  • 南側に空間を設けることができるため、南側からの採光が確保できる
  • 南側に広い間口でリビングを設置することができる。
  • 土地代が安くなる

<デメリット>

  • 南側の庭の日当たりが悪い
  • 南側の隣の家が見える(視線が気になる)

<対応策>

隣地との間に高い塀または木々を植える

<ReAfPie見解>

南側の庭(隣の家との距離)がどの程度確保できるかですね。5m程度確保できるのであば、1階リビング、3m程度しか確保できないのであれば、1階リビング上部に吹抜を設けるかまたは2階リビングにすると良いです

3.東側道路

<メリット>

  • 朝日があたる。しかし道路向かいに家があると1階には一日中あまり日が入らない
  • 2階は南側からの採光が確保可能

<デメリット>

  • 1階はあまり採光が取れないため、一日中暗い
  • 2階も午後からは採光が難しい

<対応策>

  • 1階リビングの場合は、吹抜けを作ってトップライトからの採光とする
  • 2階リビング(吹抜け)にして、ハイサイド窓やトップライトで採光をする

<ReAfPie見解>

ReAfPieとしては、東向きが一番難しいと考えています。建蔽率に余裕があればリビング上部に吹抜けを設けてトップライト等での採光が良いと思います。以下は北側道路ですが、南側の庭がとれなかったので、リビング(赤丸部分)を吹抜けにしてトップライトから採光しています。詳しくは「間口6.7m北側道路」をご参照ください。

 

4.西側道路

間口の狭い西側道路(2階リビング+広めのバルコニー)

<メリット>

  • 2階は午後からとにかく明るい
  • 冬場は非常に暖かい
  • 土地代が安い

<デメリット>

  • 1階はあまり採光が取れないため、一日中暗い
  • 2階はかなり日射が強いので夏場は暑くなるが、Lo-Eペアガラスの使用でかなり押さえることができる

<対応策>

  • 1階リビングの場合は、吹抜けを作ってトップライトからの採光とする
  • 2階の夏場の日射対策(外付けブラインド・シェード・テント等)があると良い。西側窓の大きさについても慎重に検討すること

<ReAfPie見解>

東側と同じようにリビング上部に吹抜けを設けるか2階リビングにして「西日対策」を実施するかだと思います。「西日対策」がきちんとできると本当に明るいリビングとなります。詳しくは「西向きってどう」をご参照ください。

まとめ

いかがでしょうか。固定観念は変わりましたでしょうか。日本で昔から言われている「南向きが良い」は、あくまでも広い敷地(60坪以上)で南側に間口を取れる場合(いわゆる「郊外の家」)が前提だと思います。間口が7m程度だと、実際に南側道路で1階リビングにすると1.5間しか間口がとれず、中途半端なリビングになるケースもあるので固定観念にとらわれず、実際に間取りを作成して考える必要があります

また、西向きは「最悪」と言われますが、昔は「Lo-Eペアガラス」がなかったので、その固定観念(言い伝え)が残っているのではと考えます。実際「Lo-Eペアガラス(遮熱タイプ)」を導入すると日射量は約1/3になります。一条工務店のトリプルガラスだともう少し遮熱効果はあると思います。

そのため、北側道路や西側道路でも間取りをうまく考えることにより、その特性を活かした家にすることができます。夏の暑さ(日射)対策がうまくできれば、西向きリビングって本当に明るくていいです。また、北側道路も南側に空地(庭)が確保できれば、採光が確保でき、静かなリビングとなって良いです。

ReAfPieは2階リビングを推奨していると思った人も多いかと思いますが「2階リビングのメリット・デメリット」参照ください。

 

 

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