注文住宅のコストダウンの8つの方法
<目次>
はじめに(コストダウンの8つの方法)
- 工務店紹介サービスは利用しない
- 工務店(ハウスメーカー)の相見積を行う
- 建物の形状をシンプル(でこぼこさせない)にする
- 外装・内装および設備はできるだけ工務店の標準仕様を採用する
- 分離(別途)発注可能なものは分離(別途)発注する
- 施主支給も検討する
- 建築で作れるものは本体工事で作成する
- 正確な見積ができるまで「請負契約」締結しない
1.工務店紹介サービスは利用しない
- ●MO、●・ハウス、Tライフなどがあります。確かに工務店等を紹介してくれますので、非常に便利なサービスだと思います。しかしながら、それらのサービス提供会社はどのように収益を上げていると思いますか。それは、工務店等からの紹介料または広告料です。収受方法はいろいろあると思いますが、基本は請負契約が締結された場合に工務店から紹介サービス提供会社に支払われています。
紹介サービス提供会社へ紹介料を支払ったからと言って、請負金額が増額することに直結するわけではありませんが、その分営業経費がかかっているのも事実です。そのため、値引き交渉等が難しくなる可能性があります。
2.ハウスメーカー(工務店)の相見積を行う
家の相見積は、電気製品を購入するみたいに「比較」は簡単ではありませんが、「競合」がいれば「精一杯がんばる」のが営業の性です。逆に言えば、「競合がいなければ」所謂「胡坐を組む」のも営業の性です。そのため、比較することが難しくても,「相見積」は行いましょう。
3.建物の形状をシンプル(でこぼこにしない)にする。
これは、単純に部品(壁・屋根・窓)の面積(数)を減らすことになります。単なる材料代が減るだけでなく、作業量も減りますので非常に効果があります。
また、でこぼこがなくなると「省エネ」に対しても有効となります。
4.外装・内装および設備はできる限り工務店の標準仕様を採用する
これには、二つの理由があります。一つ目は工務店の標準仕様は、仕入数量が多いため、工務店は割安(割引率が高く)で仕入れることができるからです。
二つ目はメーカーです。メーカーとしても汎用品は安く提供できますが、めったに出ない特殊な製品は安く提供できないからです。
上記について魚を例にとって説明したいと思います。
①普段一般的な魚(サンマ、カツオ、養殖タイなど)を仕入れている魚屋に「生の本マグロの大トロ」の仕入れを依頼すると仕入れルートがなく高値で仕入れることになります。
②旬の魚は安いですが、旬を外れている魚を購入しようとすれば高くなるのは当然です。
5.分離(別途)発注できるものは分離発注する。
どういう意味かと言うと、以下のような工事は工務店に発注するのではなく直接その工事業者に発注することです。
例)地盤改良工事
擁壁工事
外構・造園工事
エアコン工事
システム収納工事
オーニング設置工事
<注意点>
工務店が拒絶する可能性があるので、その理由を確認する
本体工事との連携が必須(庭に給排水がない、インターホンが繫げない、エアコンスリーブがない等を防ぐため)です。
金融機関ときちんと調整していないと分離発注の工事代にローンが出ない可能性があります。
※金融機関および工務店と調整必須です。
6.施主支給を検討する
施主支給とは例えば、照明器具をネットやヤマダ電機等で購入してそれを工務店に設置してもらうことです。ReAfPieとしては、「責任分解点が明確なもの」または「工務店では用意(調達)できないもの」、「思い入れのあるもの(以前の家の床柱等)」でない限りあまりお勧めはしません。理由としては職人さんが取り付けに慣れていない可能性や、他の部材と相性が合わない可能性があるため、不具合が発生する可能性があります。
<注意点>
責任分解点(責任の所在が分かれる点)が明確なものに限る(例)照明器具、タオル掛け、カーテン等
7.建築で作れるものは本体工事で作成する
施主支給と逆なのですが、本体工事で作った方が安いものもあります。例えば以下です。
収納棚(扉のないもの)
照明のダクトレール(後付は見栄えが良くない)
カーテンボックス(後付は見栄えが良くない)
吊戸棚(下地も必要でし、後で設置するのは大変です)
8.正確な見積ができるまで請負契約は締結しない。
工務店はとにかく詳細の仕様・詳細見積が固まらない状態でも「請負契約」の締結を急ぎます。
そのため、請負契約締結後に詳細の仕様が固まり、見積を見ると想定よりも高い金額の見積が提示される可能性があります。しかし、5の他の業者への分離発注ができれば、良いのですが、工務店は分離発注を認めない可能性があります。その場合、金額の交渉することが難しくなります。もし、請負契約締結前に工務店から高い見積が提示されたのであれば、「分離発注する」または「価格の引下げ酵交渉をする」ことが可能なためです。
まとめ
さあいかがでしょうか。ここで話をしたコストダウンは、「グレードを下げる」のではなく、「適度なグレード」を保ちながらコストダウンする方法です。しかし、家作りはチームで行うものですので、良い家を建てるためには「チームワーク」を乱さないようにコミュニケーションをとりながら進めることが必要となります。
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