注文住宅のための土地捜しの際の「最寄り駅」及び「駅までの距離」について考えてみる
はじめに
今回は、土地探しの際の「最寄り駅の強さ」及び「駅までの距離」について考えて見たいと思います。
最寄り駅について
最寄り駅(エリア)を選ぶ際はどのような観点から選びますでしょうか。通常は以下が基本かと思いますが、いかがでしょうか。
- よく知っているエリア(生まれ育った町、学生時代過ごした町等)
- 今住んでいるエリア(学校区)
- 通勤に便利な駅
- 通学に便利な駅
- 生活に便利な町
- 予算にあったエリア
実際に土地を探す際は、⑤の予算にあった場所をある程度決め手から、①~④の中で優先順位をつけて絞り込むのではないかと思います。なお、②については選択範囲があまりないのでここでは除外して考えたいと思います。ここ言う「最寄り駅の強さ」とは急行停車駅、生活に便利な駅を言います。ある鑑定士はその判断として「Sapix(学習塾)」の有無だと話をしていました。なんとなく理解できる感じがします。
急行停車駅と急行不停車駅の比較
急行停車駅と急行不停車駅について比較してみたいと思います。
中心部(都心部)までの距離 | 中心部(都心部)までの時間 | 電車の混雑度 | 駅前の利便性 | 土地価格 | |
急行停車駅 | △ | ○ | × | ○ | 高い |
急行不停車駅 | ○ | △ | ○ | △ | 若干低い |
一概には言えませんが、上記のイメージだと思います。まとめますと、
急行停車駅:急行不停車駅より繁華性が高く便利ですが、土地価格も高いです。
急行不停車駅:急行停車駅より若干利便性が劣りますが、落ち着いた感じのする街です。
1.駅までの距離
次は駅までの距離(交通手段)について考えて見たいと思います。
急行不停車駅 | 急行停車駅 | ||
駅から徒歩10分圏内 | 100 | 110 | |
駅から徒歩15分圏内 | 80 | 90 | |
駅からバス15分+徒歩5分圏内 | 60 | 70 | |
駅からバス15分+徒歩10分圏内 | 50 | 60 |
※1急行不停車駅徒歩10分圏内を100とした場合の比較(あくまでもイメージ)です。※急行不停車駅の場場合、バスが走っていないケースもあります。
実際は、宅地の形状、デベロッパー、学区等によって相違しますが、仮に同じデベロッパーで、同じような住宅地であった場合のイメージです。なんとなく分かりますでしょうか。
※マンションは、駅近く(徒歩5分以内)が人気ですが、戸建ての場合は、値段が高くなりますし、物件も多くないので、徒歩10分からで考えています。
いかがでしょうか。一概には言えないかもしれませんが、どのように考えますか。バス便にして家を広くしたり、逆に面積を小さくして中心部に近くする考え方もあります。
まとめ(土地選びには正解がない)
ReAfPieがここで言いたいのは、何度も言いますが、「土地選びに正解はない」ということです。当たり前ですが、当然駅から近ければ、土地の値段は高くなります。そのため、みなさんが「何を優先するか」「家族にとって何が重要か」を考える必要があります。冬になると毎週末スキーに行かれる方は、中央道のインターチェンジの近くが必須の方もいますし、家庭菜園をされる方には「日が当たる広い土地」が必須になります。「ないものねだり」しても不満が溜まるだけですので、現実を受け入れた上で、土地を探す必要があります。また、考え方にもよりますが、高齢になると「徒歩10分」も苦痛になります。しかし、時間は増えます。そのため、バス便+徒歩5分以内の方が良い(高齢者の割引パスもあります)かもしれません。また、お子さんはバスが面倒であれば、「自転車」という考えもありまし、バスを逃した場合は、タクシーを使うと言う割り切り方もあります。
売却時の資産価値(売却価格)という考え方もあります。確かにバス便の場合、近くにお店がなくなり、バスも減便されるリスクはありますが、東京であれば、山手線のターミナル駅から30分以内の駅であれば、それほどリスクは高くないのではと推測します。しかし、30年後の土地の値段のことは分からないです。そもそも何年間(何歳まで)その家に住むかを考える必要があります。ReAfPieとしては、まずは、65歳まで住み続けることができる家を前提にすることを提案します。理由としては、その時はお子さんも巣立っているでしょうし、退職してライフスタイル(通勤など)が変わっている可能性もあります。また、家も建築後30年近く建つとリフォームを検討する時期かもしれないためです。そのまま住み続けるのであれば、一旦リフォームを検討しても良いかもしれませんし、住み替えをするのであれば、決断の時期かもしれません。
<自分のライフスタイルを考える>
- 広い土地が必要か。狭い土地でも良いか
- 徒歩15分とバス10分+徒歩5分はどちらが良いと思うか
- 利便性重視か環境重視か
- 子供の学校をどうするか。どこに通わせたいか
- 老後はどのようなライフスタイルをしたいか
※ここでバス便と言っていますが、実際の本数、終バスの時間、雨の日の時間を確認することをおすすめします。通常10分で行くところでも雨の日は倍以上かかるケースもあります。
いつも当たり前の話を書いていますが、「当たり前」の話を比較(見える化)する人はあまりいないので、土地の比較表をご活用してみてください。
さいごに
ここまで書いて言うのも何ですが、土地は「同じものがない(唯一無二)」ですので、いろいろと考えて(探して)いると「ご縁」で見つかるものです。と信じて探してください。
生活でもそうですが、不動産は特に「ご縁」は大切です。
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