家のエントランスについて(シューズクローク・靴の数)

はじめに(エントランスは家の顔)

 

エントランスは、家作りにおいて非常に重要な位置付けです。その理由は、家の顔だからです。今回は、次の項目からエントランスにおける必要な機能等を考えて見たいとと思います。※「玄関」:エントランスのたたき(土間部分)としています。

  • 玄関の広さ
  • 玄関ホールの広さ
  • 下足箱の大きさ(必要な靴の収納数)
  • 土間収納(シューズクローク)について
  • 鏡、ニッチ等

 

玄関の広さ

玄関の広さですが、どのように考えれば良いでしょうか。考え方としては①建物の大きさに見合った広さ②機能面からの広さ③住む人の思いによります。

玄関は「家の顔」ですので、建物の大きさに見合った広さにした方が良いと思います。例えば床面積50坪以上の場合は、間口1.8m以上がバランスが良いです。逆に床面積30坪の家で、間口1.8mの玄関はバランスが悪くなります。

②機能面からの広さですが、間口が1.365m以上あった方が良いです。理由としては、1.365mあれば、何とか同時に2人立つことができるからです。

③「住む人の思い」ですが、実家の玄関が間口1.8m以上あった場合、間口1.35mの玄関は狭いと感じると思うのは仕方がありません。

①②③をまとめると以下になります。

住む人の思い 床面積 間口
広い玄関を希望している人 35坪以上 1.8m以上
35坪未満 1.365m程度
玄関の大きさにあまりこだわらない人 45坪以上 1.8m以上
35坪未満 1.365m程度

なお、「間口の広さ」ばかり言いましたが、「奥行き」については、間口1.365mの場合で0.9m以上、間口1.8mの場合で1.365m以上あれば良いです。奥行きは間口ほど必要ではありません。※余裕があれば広いに越したことはありませんが。

玄関ホールの広さ

基本的にエントランスと同じ間口として、奥行きを玄関より広くするのがバランスが良いです。理由としては、玄関はあまり物(家具等)を置きませんが玄関ホールはスリッパ、絵画、花台等を置く場合があるからです。また、玄関の足元は見ませんが、ホールは見上げますので玄関より奥行きがある方が良いです。

エントランスの吹き抜け

玄関の吹き抜けですが、あった方が高級感がでますが、延べ床面積やコストに影響しますので、余裕がある方だけにおすすめします。また、どうしても寒くなりますので、断熱性の高い家の場合おすすめします。なお、玄関ホールに階段室が隣接している場合であれば、階段室の吹き抜けをうまく取り込むと開放感と明り取りになりますので、おすすめします。

 

下足箱の大きさ

ここでは、シューズクロークの場合も含めて収納する靴の数から大きさを算出してみたいと思います。さて、みなさんが持っている靴の数を数えたことございますか。まずは、一度数えて見てください。ちなみにReAfPie(男性)は以下でした。

  • 会社用のビジネスシューズ:2足
  • スポーツ用:2足(ランニング・テニス)
  • アウトドア用:2足(うち1足はショートブーツ)
  • カジュアルシューズ:4足
  • サンダル:2足   合計12足

女性は20足(ロングブーツ別途)と言われています。また、良い靴(ブランドもの)は箱に入れて管理している可能性もあります。

私は4人家族ですので、計算してみたいと思います。

  • 総靴数:12+20×3=72足となります。
  • 靴の幅:靴の幅(2足)が15~20cmですので、ここでは平均で17cmとします。
  • 下足箱の内寸:仮に下足箱が1.365m(内寸1.2m)とすると1列に7足です。
  • 段数:そうすると72÷7≒11段となります。
  • 段の高さ(間隔):靴の高さはだいたい8cm~18cm程度です(ロングブーツ除く)そのため、平均を取って1段=15cm間隔とします。
  • 下足箱の高さ:そうすると、ロングブーツを50cmとすると
  • 15cm×(11-1)段+50cm=200cmとなります。
  • ⇒幅1.365mの下足箱で11段+1段(ロングブーツ用)でちょうど収まります。

かなりのスペース(段数)が必要だとお分かりいただけましたでしょうか。現在お子さんが小さい場合でも、将来大学生・社会人になった場合も想定する必要がありますのでその点も踏まえてご計算ください。

※ここで注意いただきたいのは、靴によって高さが違いますので、下足箱は必ず「可動式棚」でご検討ください。ハウスメーカーは、通常20cm平均で計算して棚板を用意しますので、棚板の枚数を必ずご確認し、数枚多めにいただくと良いです。

なお、シューズクローク(土間収納)と下足箱の両方で収納する場合は、上記の計算結果を振り分けてください。

 

土間収納(シューズクローク)について

最近シューズクローク(土間収納)がマンションにも建売住宅にも設置されてきました。ここでは、機能(収納物)と大きさについて考えて見たいと思います。

①機能(収納物):靴、傘、ベビーカー、ゴルフバック、キャンプ用品、カー用品、園芸用品、テニスラケット・バット等の運動用品

②大きさ:①を全部入れると3畳は必要ですね。カー用品、園芸用品、は外部に置くという前提とし、ベビーカーは通路部分または玄関に置くということにすると、奥行きは1.5~1.8m必要かと思います。逆に言えば1.5mは最低必要だと思います。

また、形状についてですが、靴棚は0.35m,靴以外の棚は0.35mのとすれば、0.35+0.35+0.6(通路)+0.15(壁厚)=1.45mとなります。※通路幅や棚板の幅をもう少し小さくすることは可能だと思いますが、それでも1.365mの間口は必要だと思います。

まとめますと、奥行き1.5m以上、間口1.365mは欲しいですね。今回の収納は両面収納で考えています。理由としては、片側しか収納しないのであれば、あえて部屋を作る必要はなく、玄関の壁面に棚を設置することをおすすめします。。

なお、ここでも棚板は可動棚として、長物(スキー板、ゴルフバック等)のスペースも確保することをおすすめします。

シューズクロークは、ウォークスルー形式が使い勝手良いのですが、スペースが必要なので、単なる「土間収納」的になるケースもやむを得ないと思います。その場合に気をつける点としては、日常の靴を入れる下足箱を別に玄関側に置くことです。そうしないと、必ず、玄関に収納されていない靴が散見されます。理由としては、わざわざ土間に一回下りて土間収納に靴を取りに行って靴を履くことはあまりしないのではないかと考えるためです。(きちんと収納される家庭は読み飛ばしてください。)

その他

玄関または玄関ホールには鏡(できれば姿見)や花・絵画を置くスペースがあるといいですね。スペースが狭く置く場所がない場合は、ニッチ(壁のくぼみ)を作って照明を入れると絵画・写真または一輪指がおくことができて、面白いのではないでしょうか。そうすれば、床面積は増加せず、コストもあまりアップしないで効果的だと思います。姿見は、身だしなみのチェックだけでなく、空間が広く感じますので良いと思いますが、玄関には壁面があまりないので下足箱の扉を活用する方法もあります。

あと、忘れてはいけないのが、「窓」です。玄関及びシューズクロークには照明をつけなくても「自然光」が入った方が絶対に良いです。壁面が収納で窓がつれられない場合は、少なくとも「窓付きの玄関扉」をおすすめします。予断ですが、写真の扉だとリースも取り付け易くて良いですよ。

まとめ(エントランス設計時のアドバイス)

  • 靴の数:男性10足、女性20足+ロングブーツ2足で計算すること
  • 四人家族(女性3人)の場合:70足⇒間口1.365mで11段必要
  • シューズクローク(土間収納):間口1.365×奥行き1.5m程度必要※両面収納が原則
  • 棚板:可動棚を原則としえ、枚数を多めに用意
  • 吹き抜け:無理に作る必要はないが、階段室をうまく利用(手すりを壁ではなく格子)すると良い
  • ニッチ(壁のくぼみ)・姿見もあると効果的
  • 玄関・玄関ホール、シューズクロークには「窓」が必須。難しければ窓付きの玄関扉にする。

 

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