全館空調・Z空調、個別空調・個別空調のマルチ方式のメリット及びデメリット比較

はじめに

MホームやM地所ホームなどはの大手ハウスメーカーは、全館空調を前面に出して営業していますが、ハウスメーカーは通常良い点(メリット)しか話をしない(デメリットは興味がない)ので、実際に家を建てる人は全館空調の本当のメリット・デメリットはどうなっているのかを比較したいと考えています。しかしながら、ハウスメーカーの人の習性として、「聞かれないと悪い話はしない」「聞かれてもうまくごまかす」ことが本能(ひょっとしたら知らない(興味がない))ですので、うまくはぐらかされて家を建てた方も多いのではないかと思います。また、大手ハウスメーカーで建てた方々は資金に余裕があるため、あまり気にしていない人も多いかもしれません。ReAfPieとしては、限られた予算で注文住宅を建設する方に寄り添うことが使命と考えていますので、きちんと比較いたします。

そもそも全館空調とは

確かに、全館空調には、メリットもたくさんある(デメリットの大半は費用の問題)のも事実です。

ネットを拝見すると「少し都市伝説的な意見(比較対象が違う)」や「ねたみ的な意見」もあったりして、メリットとデメリットが分かりにくくなっています。理由としては、資金に余裕がある人は全館空調の最大のデメリットである費用の問題を気にしないからです。また、設置していない人は設置した良さ(快適性)を享受したことがないからだと思います。

今回の比較の注目点は、あまり比較対象としていない「個別空調のマルチ方式」と「Z空調(桧家住宅)」を比較対象にしている点です。

まずは、比較対象の説明をしたいと思います。

全館空調

通常1台(2台で1セットもある)の室外機で1台の室内機を運転して各居室並びに廊下・洗面所等の空調を「ダクト方式※」にて行うものです。一般的に部屋毎の温度調節はできません。また、第一種換気(吸気・換気共に機械換気)とセットになります。※ダクト方式とは、冷風・温風をダクトを通じて各室に送風する方式です。

全館空調(Z空調)とは:桧家住宅とダイキンが開発した空調システムです。

Z空調参照

<特徴>

①室内機・室外機は各階1台 通常各2台

②ダクト方式による空調

③室内機・室外機は、汎用品(家庭用)のため交換費用が高くないと思われる

施工会社が限られている ※桧家住宅と提携工務店みたいです。

⇒個別空調の低価格と全館空調の快適性を兼ね備えた商品

個別空調とは:

ここでは、室外機1台に対し室内機1台のものをいいます。通常室内機は、壁付けとなります。

個別空調(マルチ)とは:

ここでは室外機1台に対して室内機が2~数台のものをいいます。ダイキンのマルチエアコンを参照ください。

うまく、設置できれば、室外機の数が2~3台程度になります。また、天井隠蔽型の室内機もありますので、リビング等に設置すると良いです。

 

空調方式比較

それでは、以下の空調方式について比較してみたいと思います。

  • 全館空調(Mホーム等が導入しているもの)
  • 全館空調(Z空調)桧家住宅とダイキンのオリジナル
  • 個別空調(室内機と室外機が1対1のもの)
  • 個別空調(マルチタイプ)(室内機数台と室外機が1台のもの)
項目 全館空調 全館空調
(Z空調)
個別空調 個別食空調
(マルチ)
備考
コスト イニシャルコスト ×
電気代 ※1
メンテナンス代 ※2
修繕費 全館空調は長期保証あり
更新費 × ※3
コストまとめ
快適性 温度の均一性(ヒートショク予防) ※4
部屋毎の温度調節 部屋毎の温度調節機能がある全館空調もあり
除湿
加湿 × × × × ※8加湿器必須
加湿できる暖房機はガス・石油ストーブのみ
遮音性 × × 換気方式による 換気方式による 第一種換気の場合は扉の下に隙間があります。
快適性まとめ
レイアウト 見た目(室内) ※5
見た目(室外) ×
スペース 全館空調は室内機及びダクトスペースが必要
その他 建物の断熱性 必須 必須 必須ではない 必須ではない
換気設備 第一種換気 第一種換気 第一種換気
第三種換気
第一種換気
第三種換気
フィルター清掃 ※6全館空調は1か所(Z空調は2か所)のみ
故障時の対応 × ※7全館空調は全室ストップする可能性高い
その他まとめ
総合評価
コメント ※1:全館空調は24時間使用しますが、インバーター制御ですので、不要な場合は停止します。電気代に重要要因は、「断熱性」です。個別空調を止めても熱は、部屋に入ってくるので、その部屋の空調を止めていてもその熱はどこかの空調の負荷となりますので、そんなに電気代は変わらないと思います。
※2:全館空調で定期点検をすれば費用が発生します。定期点検をしなければ発生しません。
※3:全館空調の室外機は非常に割高です。マルチエアコンも若干割高になる可能性があります。
※4:全館空調の場合は、家全体が冷・暖されていますので、床も冷たくないです。
また、部屋の温度がほぼ一定ですので、冷たい(熱い)と感じる風は出てきません。
マルチエアコンで廊下、浴室にも室内機を設置すると全館空調と同様な効果があります。
※5:全館空調は吹き出し口だけですので見た目が良いです。
マルチエアコンでも天井隠蔽型が選択できます。
※6:いろいろな書き込みを見ると全館空調のフィルター清掃の頻度が高いと記載されていますが、各室もフィルター清掃する必要があります。全館空調の場合はフィルターの数が小さいのでその分楽だと思います。
※7:全館空調で故障した場合は、全ての部屋の空調が停止します。通常空調が故障するのは、負荷が高い(暑い日・寒い日)ですので、故障すると大変です。また、補修期間についても要注意です。
※8:全館空調は乾燥すると言う書き込みが多いですが、電気式の空調は全て乾燥します。もし乾燥しない場合は「室温が低い」場合だけです。そのため加湿器は必須となります。加湿付の空調機がありますが、費用対効果を考えると加湿器をお勧めします。

補足

やまと住建のYUCACOシステムhttps://www.yamatojk.co.jp/yucaco/も非常に良いと思いますが、このシステムは、やまと住建に依頼しないとだめなので汎用性がないですね。よく似たシステムを導入している設計事務所もありますね。

さいごに

このブログを書く前は「個別空調」の低価格と「全館空調」の快適性を兼ね備えた空調システムがないかと考えていたのですが、結論としては、「Z空調」または「マルチエアコン」方式がReAfPieとしてはお勧めです。

発注する工務店(ハウスメーカー)が「Z空調」の施工ができれば、Z空調として、できない場合は「マルチエアコン」とすることが、「費用対効果」に良いと思います。

(ご参考)桧家住宅(Z空調)

 

住宅の換気設備(第1種換気それとも第3種換気)は、どれがいい?も参考に読んでみてください。

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