ファミリークローゼットの設置について考えてみる

はじめに

最近の注文住宅でニーズの高いファミリークローゼットについて考えてみたいと思います。

ファミリークローゼットは、利用する人(家)毎に考え方(定義)が違うのではと考えています。あるご家庭では、各部屋のクローゼットを無くしてファミリークローゼット1か所にまとめることを考えているかもしれませんし、あるご家庭ではお子様(小学校低学年程度まで)の服と下着・パジャマ等を保管することを考えているかもしれません。

また、家族構成、建物の形状・広さによって、ファミリークローゼットの広さや配置場所が変わってくると思います。

ここでは、ファミリークローゼットのメリット・デメリット及び配置場所・広さについて経済的及び物理的観点を含めて考えてみたいと思います。

まずは、目的ですが、ファミリークローゼットを設置する理由(目的)はなんでしょうか。

主に考えられるのは以下ではないでしょうか。

  1. 衣類収納の効率化:洗濯→乾燥(室内・外)→たたむ・アイロン掛け→収納の流れをスムーズにしたい。※ReAfPieの家でも毎日「洗濯物の収納に妻はいらだっています」
  2. 着替え動線の効率化:帰宅→着替え→風呂→パジャマ(部屋着)への着替→(洗濯につづく)の際の下着・パジャマを取りに行く手間を減らしたい。※特に小さいお子様は、目が離せませんので、お風呂→着替えをスムーズに行うことが必須です。そのため、着替える服がお風呂場近くにあることが必須だと思もいます。
  3. 衣類の共有(シェア):お子様とクローゼットが同じになるとお子様同士や親子間で衣類の貸し借りがし易くなる。※ReAfPieは娘二人ですが、女性三人で貸し借りしているようです。※勝手に自分の服を借りられることが嫌いな人もいますので、コミュニケーションが必要だと思います。

また、濯動線としては、キッチン→洗濯→乾燥スペース(室内・室外)は同じフロアが望ましいです。

そう考えると以下がすべて同じ階(現実的には1階)にある必要があります。

  • キッチン・ダイニング・リビング
  • 洗濯機
  • 乾燥場所(室内・室外)
  • ファミリークローゼット(4畳以上)
  • 家事室(アイロンスペース等)

しかしながら、上記の部屋を全て1階に配置するとリビング・ダイニング・エントランス・シューズクロークも同じ階になるので、1階の床面積がかなり必要となります。そのため、建ぺい率に余裕がある敷地であれば、1階を広くして大きめのファミリークローゼットを配置することが可能となります。しかし、1階の床面積に余裕がない場合はファミリークローゼットを寝室と同じ階にするか、ファミリークローゼットを小さくするしか方法がないかと思います。その場合は、ファミリークローゼットに対する求める機能を少し変更する必要があります。

1階の床面積に制約がある場合の対応策

それでは、1階の床面積に制約がある場合の対応策について考えてみたいと思います。

目的1(衣類収納の効率化)を考えて、小さいお子様の衣類、下着、平日着る衣類のみをファミリークローゼットに収納することで割り切ることが可能かどうかを考えてみたいと思います。

その場合の動線は以下になるかと思います。

  • 洗濯動線:洗濯→乾燥(室内・外)→たたむ・アイロン掛け→子供服及び下着ファミリークローゼットへ収納 ※子供服及び下着以外は各自のクロゼットへの収納となります。
  • 小さいお子様以外の外出動線;洗面所等→各自の部屋で着替え→外出
  • 小さいお子様以外の帰宅動線:帰宅→各自の部屋で着替え→リビング等
  • 入浴動線:ファミリークローゼットから下着・パジャマを出して→風呂→パジャマへの着替

しかしながら、ここでの悩みは、パジャマを洗濯しなかった場合、パジャマはどこにあるのか。また、ファミリークローゼットと寝室への収納が入り乱れることになり、逆に混乱をきたすのではないかとReAfPieは考えます。みなさまどうでしょうか。それに加えて外で干した洗濯物を畳んでファミリークローゼットと各寝室に収納するとあまり意味をなさない(逆に混乱)のではないかと思います。アイロンスペースが違う場所であるとさらに混乱するのではないでしょうか。

そのため、目的1はあきらめて、目的2に絞って、洗面所にお子様(低学年程度まで)の衣類のみ収納する。洗濯もの及びアイロンをかけた衣類は各人が移動させて収納(いわゆる「キオスク型」)または、各居室前や階段に配達する(いわゆる「新聞配達型」)。これが実施できれば、かなり問題は解決するのではないでしょうか。確かに「持って行かない」「そのまま放置」とかの問題は残るかもしれませんが、「自分のものは自分で管理」できない人はファミリークローゼットを利用しても「ぐちゃぐちゃ」になるだけではないでしょうか。逆にファミリークローゼットの管理(整理)が大変になるのではと心配します。

あまり効率化には改善されていないようにも思えますが、小さいお子様の服だけでも収納することはかなり効率化になると思います。

ReAfPieの提案

先ほどは、子供服だけ洗面所に収納すると話をしましたが、ファミリークローゼットを寝室(2階)に設置した場合はどのようになるでしょうか。

その場合は、寝室と同じ階にファミリークローゼットを設置し、「室内干しスペース」「アイロンスペース」「ミシンスペース」を確保したら良いと思います。

そうすれば、ファミリークローゼット内でお子様の衣類収納以外の作業が完結します。

その場合の動線は以下になるかと思います。

  • 洗濯動線:ファミリークローゼットで洗う衣類を回収→洗濯→ファミリークローゼットで室内干し→たたむ・アイロン掛け→子供服及び下着ファミリークローゼットへ収納 ※子供服は、洗面所への収納となります。
  • 小さいお子様以外の外出動線;洗面所等→ファミリークローゼットで着替え→外出
  • 小さいお子様以外の帰宅動線:帰宅→ファミリークローゼットで着替え→リビング等
  • 入浴動線:ファミリークローゼットから下着・パジャマを出して→風呂→パジャマへの着替

いかがでしょうか。朝及び帰宅時の着替え動線も1か所で完結しますので良いと思います。※お風呂に入る際は、下着とパジャマをお風呂に持っていく必要があります。(当たり前と言えば当たり前)また、洗濯する衣類の対策も検討する必要があります。

但し、思春期のお子様は、親と一緒に着替えるのが嫌、持っている服を除かれるのが嫌等ありますので、うまく動線を分ける必要があるかもしれませんが、家族間で服の共有(シェア)が可能になります。

まとめ

ファミリークローゼットの配置について記載してみましたが、かなり「ぐだぐだ」になってしまいました。一応まとめてみたいと思います。

  • 1階の床面積に余裕がある家であれば、広いファミリークローゼット(6畳程度)と家事室(アイロン・室内干しスペース)隣接させる。
  • 1階の床面積に余裕がない場合は、2階にファミリークローゼットと家事室(アイロン・洗濯ものを畳むスペース)・室内干しスペースを併設する。しかし、お子様が思春期になった場合のことも想定した動線計画を考えることが良いと思います。
  • 好みにもよりますが、浴室・洗面所も2階に設置し、2階に以下の機能を確保する方法もあります。
    • 洗濯機(洗面所)
    • 乾燥場所(室内・室外)
    • ファミリークローゼット(4畳以上)
    • 家事室(アイロン・ミシン等)

前述しましたように、ファミリークローゼットの計画は隣接(同室)する部屋(機能)及び目的が少し違う複数の動線がかなり影響しますので、非常に難しいと思います。

限られた床面積で住む人の考え方(夫婦間でも考え方にかなり差があります。そもそも男性は、アイロン掛けのスペース、洗濯ものを畳む場所なんて考えたことがないケースが多い)・ライフスタイルの変化(お子様が小さいとき~思春期になったとき)に配慮しながら設計するためには、かなり家族間での話し合い及び設計士の打ち合わせが必要となります。例えば、ファミリークローゼットの広さの変更出入口の数の変更をする場合は全ての間取り計画を見直す必要があります。

そのため、必要なことは、その家の家事(洗濯)動線を把握し、ファミリークローゼットを設置する目的をきちんと優先順位を付ける必要があります

また、ファミリークローゼットの計画はかなり難しいので、あまり、作りこみすぎない(固執しない)方が融通が利いて良いかもしれないと思います。

追加のおすすめですが、ファミリークローゼット(家事室兼室内干しスペース)には、以下の機能のある机があると便利ですね。

  • アイロン台として利用可能
  • ミシン台として利用可能
  • ミシン及びアイロンが格納できる
  • テーブル及び椅子は折り畳み可能等で極力スペースを減らすことが可能
  • 移動可能

イメージとしては以下のような商品でしょうか。

このようなテーブルであれば、アイロン、ミシン、PCの作業台として利用できますし、移動も可能です。

ご参考

ファミリークローゼットを1階と2階に配置した間取りについてのブログです。参考にしてください。

 

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