車いすでも生活できる高齢者の家
今回は、一人暮らしの高齢者からの依頼です。現在は、70歳台で元気なのですが、将来介護(車いす生活含む)が必要となった場合でも生活することができる家がご要望です。必要な条件は以下ですが、実際に車いすでの一人暮らしができるだけ可能なように配慮して設計しました。
概要
- 道路:南側道路
- 敷地形状:長方形
- 敷地面積:359.73㎡ 108.82(坪)
- 1階床面積:98.99㎡ 29.94(坪)
- 2階床面積:-㎡
- 床面積合計:
- 98.99㎡ 29.94(坪)
- 収納割合:8.08%
要望事項
- 車いすでも生活できるような家
- 知人(兄弟等)が滞在できる部屋を2室
- 家相に注意(鬼門にトイレ・玄関を配置しない)
設計の際配慮した点
①エントランス:車いすで道路から入れるようにスロープを設置し、床との高低差をなくしましたので、介助がなくても家に上がれるようにしています。
②洗面所・浴室:リビングから車椅子で入れるようにしました。また、室内干しができるような空間を設けています。
③寝室:クローゼットやトイレを隣接させスムーズな動線としました。また、ベッドの両サイドから介助ができるようにしています。
④トイレ:寝室からも洗面所からもアクセスできるようにしましたので、来客者も利用しやすくしました。また、介助が必要になっても大丈夫なように広めにしています。
⑤インナーバルコニー:庭にでなくても庭との距離が近くに感じられるように、インナーバルコニーを配置しています。プランターでしそ、山椒、ねぎなのどの薬味も育てることができます。
⑥庭:足が不自由になっても室内から庭の木々(花)が眺めることができるように配置しています。
まとめ
車いすを使うようになっても一人で生活が可能にすることを大前提としながらも、家の中にいながらも季節や外の景色が感じられる家になるように設計しました。※さすがに庭の手入れは第三者にやっていただく必要はあります。
今回は、広い敷地と最初から車いすでの生活を想定しての設計ですので、理想的な家になったのではないかと思いますがいかがでしょうか。
一般的にこのような恵まれたケースは多くないと思いますが、今回のような「終の住処」を考えて家の依頼が来た場合は、必ずクライアントの満足のいく家を設計するのが設計者の責務だと考えます。
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その他の間取り(プラン)
- 2020年4月14日サーファースタイルの家(surfer’s house)
- 2020年3月8日90㎡未満の床面積の間取り(900mm・910mmモジュールの比較)
- 2020年2月13日少し変形(逆旗竿地)した土地の間取り(平屋)
- 2019年6月30日1階にファミリークローゼットのある32坪の家
- 2019年6月11日2階にファミリークローゼットのある32坪の家
- 2019年4月19日インナーガレージ・ロフト・広いバルコニーのある2階リビングの家
- 2019年2月10日リビング奥階段の理想(シューズクローク、室内干し、小上がりの和室、パントリー等)の家
- 2019年2月10日旗竿地に広いバルコニーを配置した開放的な空間の家
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